ソニーはPlayStation 4でのクロスプレイを頑なに断っていたことが機密文書により明らかに
現在、PlayStationを始めNintendo SwitchやXboxでのクロスプレイはゲームをプレイする上で当たり前のようになりつつありますが、2018年まではソニーはクロスプレイを頑なに拒否していました。
ソニーがクロスプレイを拒否していたことは有名な話ですが、今回出た機密文書にてソニーがどれほどクロスプレイを拒否していたかがわかります。
2018年、Nintendo Switchでフォートナイトが配信されました。
当時、PSNにアカウントがリンクしてあった場合、「ニンテンドースイッチで遊ぶことを許可してくれていないゲーム機アカウントに紐付いています」と表示され、そのアカウントではSwitchでログインすることは不可能となっていました。
その為、プレイヤーの不満が一気に爆発しました。
プレイヤーの期待にも応えるべく、Epicはクロスプレイを実現するために下記のようなメールをソニーへ送りました。
「Epicが望むものを手に入れられないシナリオは考えられません。フォートナイトがPlayStationで最大のゲームになったとき、その可能性は出てくる」
とエピックゲームズの事業開発担当であるJoe Kreinerさんは述べています。
Kreinerさんはソニーへ送ったメールで次のような提案を行っています。
「ソニーと共同でクロスプレイを発表します。エピックは、ソニーをヒーローのように見せるために邪魔をしません。」
Epicは、E3でPlayStationの存在感をアピールすることや、PSPlus専用のユニークなキャラクターを追加して取引をしやすくするための提案しました。
そして「これを私たち全員にとって大きな勝利にしましょう。エピックはこの問題についての考えを変えていないので、今すぐ同意しましょう」とKreinerさんは述べています。
しかしこの提案にソニーは同意しませんでした。
提案に同意しなかったソニーですが当時の開発者関係のシニアディレクターは「クロスプラットフォームプレイは、タイトルの大きさに関係なく成功しない」と指摘しクロスプレイのアイデアを却下しました。
しかし、SIEは2018年9月になって方針を転換し、フォートナイトを対象に、全プラットフォーム間のクロスプレイのオープンベータテストを開始した。
だが、クロスプラットフォームに漕ぎつくのにSIEは無条件で受け入れたわけではなかったようです。
文書には「クロスプラットフォームにおける収益分配」と題されており、SIEのクロスプレイにおけるポリシーを定めたものだ。それによると、特定のタイトルについてPSNでの収益割合を、PS4版のゲームプレイ割合で割った際に0.85を下回った月は、同作のメーカーはSIEの収益減少分を相殺するためにロイヤリティを支払うと規定している。
あるプレイヤーがPS4版をメインでプレイしながら、少額課金は別のプラットフォームで多くおこなっていた場合、一定の割合を超えると、その作品のメーカーがSIEにお金を支払うということが規定されていました。
※現在はどのゲーム会社でもクロスプレイを実装できるようになっている。
今こうしてゲームで別のプラットフォームの人とプレイできているのはフォートナイト(Epic Games)のおかげなのかもしれませんね。
引用元: Sony really hated PS4 crossplay, confidential documents reveal